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ケアマネのつぶやき

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新型コロナウイルス感染症に係る介護報酬の特例措置に対する認知症の人と家族の会の主張

2020-07-07
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新型コロナウイルス感染症に係る介護報酬の特例措置に対する認知症の人と家族の会の主張
  新型コロナウイルス感染症に係る介護報酬の特例措置については先にもこのホームページで紹介したところだ。この厚労省の対応に対して認知症の人と家族の会が「介護報酬の特例措置によるサービス利用者への負担押し付けの撤回を求める緊急要請」を行った。
 
以下、認知症の人と家族の会の主張を一部紹介する。
「私たち『家族の会』の電話相談にも『3時間しか利用していないのに、5時間の利用料を払わなければならないのは納得できない』との訴えや、『利用者・家族は事業所の大変さを理解し、利用時間を減らして協力している上に、さらに利用料の負担増まで強いられるのはおかしい』、『このような理不尽なことがまかり通れば、利用者・家族の生活は立ち行かなくなってしまう』、などの怒りの声が届いています。
6月25日の社会保障審議会介護給付費分科会において、『家族の会』の鎌田松代理事は、『コロナ禍で大変な中、利用者の安全や健康を守るためにがんばって事業継続していただいている事業所には感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、だからといって、利用者にその感謝の代償として、実際には利用していないサービスの分まで負担しろというのは、あまりにも理不尽です。また、それによって限度額を超えてしまえば、その分は全額自己負担となってしまい、到底、道理に合わないやり方であり、同意した利用者だけが負担増となり、同意しない人との不公平が生じます』と強く問い正したところです。」
 
今回の介護報酬の特例措置が、介護現場において、その料金をめぐって不信感を生み出しかねないことを危惧している。まず今回の特例処置の説明は極めて複雑で、特にデイサービスの場合、その料金体系を説明し、それぞれの利用回数により、2区分上の料金で請求しますよと、利用者に理解してもらうことは至難の業と言わなければならない。その理屈がわからないと、利用者からみれば利用時間や回数は変わらないのに負担料金が増えるのだから「こんな理不尽な」と言われても仕方ないであろう。
さらにこの結果、区分支給限度額をオーバーする利用者がでてくる。そうすると限度額を超える分んは全額自己負担であるから、利用者負担は大幅に増えることとなる、という問題もある。もちろん今回の特例措置は「利用者の同意を得て」ということになっているが。先に述べたような複雑な仕組みの説明をふまえて、どこまで現場での同意が可能かということになると、大変疑問に思うし、結果として、よくわからないが利用料が増えるといった不信感しか残らないのではないかと考える。
今回の措置が、新型コロナウイルスの対応でデイサービスや施設が大変だからその救済策として行われたのであり、それは理解できるが。だとすればその救済策は、利用にその一部を負担させるようなやり方は避けるべきではないか。どうしても介護報酬で行うとしたら、最低、特例措置により増えた単位数は区分支給限度額の対象外とすべきであろう。
 
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